この記事では16歳でテニスを始めた私が、20歳でテニスコーチをすることができた要因の大部分をしめる書籍を紹介します。
この本たちのおかげでレベルアップできたといっても過言ではありません。
現在はYouTubeでテニスのことを学べますが、本でしか学べないこともあります。
これらの本を読めばあなたのテニスもレベルアップすると思いますので、気になる本があれば一度読んでみて下さいね!
ウイニング・アグリー~読めばテニスが強くなる~
『ウイニング・アグリー ~読めばテニスが強くなる~』は、ブラッド・ギルバートによるテニスの著書です。
この本は、ジョン・マッケンローを引退させた男であり、アンドレ・アガシをウィンブルドンで優勝させた男でもあるブラッド・ギルバートの戦略と戦術が詰まった一冊です。
この本は3章構成となっており、その各章にギルバートの戦術や戦略、考え方等がぎっしり詰まっています。
第1章:試合の前にするべきこと(心の準備、必勝グッズ、ウォーミングアップ、スタートダッシュ)
第2章:もっと楽に、そして確実に勝つ方法(暗証番号を探し当てる、苦手プレーヤーに勝つ方法、7つの勝利ポイントなど)
第3章:トッププロの心理作戦(ジョン・マッケンローとジミー・コナーズの激怒の達人、イワン・レンドルの最終兵器、アンドレ・アガシのラビット戦法など)
ギルバートはこれといった目立った武器がない状態でトッププレイヤーと対等に戦ったプレイヤーです。
その中で1つ彼が伝えたいことを紹介します。
【ただの努力家は頭が空っぽ】
「彼のゲームは決して素晴らしいとは思わない。でも彼はそれを精神力でカバーしていると思う」
これはデビット・ウィートンが負けた後コメントしたことばだ。
著書:ウイニング・アグリー
負けた相手がこのようにコメントしてしまうほど彼の精神力や戦術が勝利への欲求が高いことが感じられます。
ギルバートはメンタルの大切さを知っており、どのようにメンタルコントロールするかを重要視しています。
冷静に試合で何が起こっているのかを観察し、そこから得られる情報を元に的確に分析を行います。
ほとんどのプレーヤーは必死になって炎天下の中ショット練習を何時間も繰り返します。
上達するためにレッスンを受けたり、テニス雑誌を読んだりして頑張ります。
しかし、そのようなプレーヤーほど上達させたショットをどのように試合で活用するかに時間を費やさないといいます。
より早いボールを打ちたいと練習しても、そのショットをどのように使えば試合で有利に展開できるのかがわからないので、試合に勝つことが難しいです。
あなたもそのような経験があるのではないでしょうか?
もし、試合でもっと勝ちたいと思うならこの本を読んでギルバートのメンタルや戦術を学んでみてはいかがでしょうか?
ダブルスから始めるとテニスがみるみるうまくなる!
テニスはジュニアで多いのがシングルスから始め、シングルスに特化した選手になっていくのがとても多いです。
もちろんシングルに特化するのは良いことなのですが、そういった選手はストローク力だけがどんどん伸びていきボレー力等のオールラウンドなプレーヤーにはなりにくい傾向にあります。
この本はダブルスからダブルスから取り組んでいき、ゲーム性を重要視した方が上達が早いと考えています。
大切なことはゲーム性を重視することでよりテニスを楽しんでほしい。好きになってほしい。そして好きになった分だけ成長できると思います。
成長するためには下記フローが大切だと著者はいいます。
1:試合(ゲーム)の中で何が足りないかの課題を明確にする
2:課題に対して難易度の低い基本練習にベースを戻す
3:再びゲームベースの練習を行い成功させる
4:少しずつ難易度を上げゲームベースの練習メニューの難易度をあげる
こうして少しずつ難しくしていくことで、順を追って成長を促していきます。
そんなダブルスで必要なゲーム性のある練習メニューや各ショットのポイントを紹介してくれています。
プレーヤーのみならず指導者にも必携の1冊となっています。
錦織圭 マイケル・チャンに学んだ勝利の思考
この本は錦織圭選手がマイケル・チャンとタッグを組み錦織選手が世界ランク5位に上り詰めるまでにマイケル・チャンから学んだことや錦織選手の強さの秘訣が解き明かされた一冊となっています。
錦織選手が語ったコメントに対してスポーツ心理学者の児玉光雄さんが心理学の面から紐解いていきます。
その中でも印象に印象に残っている言葉を紹介します。
大会前に右足の親指を手術し、十分に練習ができなかったので、だれもぼくが決勝に来るとは思っていなかったはず。でもいったん大会が始まり、一生懸命プレーしたら、素晴らしい戦いができた。
2014年の全米オープンを振り返って
全米オープンの前に手術をした錦織選手は最初試合に出れるかわからない状況だったようです。
本人も練習もろくにできてない状況でケガのこともあるし、出れるかわからないと発言していました。
しかし、マイケル・チャンコーチが確認したところ[大丈夫だから絶対に試合に出るべきだ]と強く鼓舞したようです。
【負けても故障を言い訳にするな】というのがマイケル・チャンコーチの教えです。
ケガを語ることは自分が負けたときに逃げ道を作っていると同じだ!と𠮟咤激励したそうです。
そうして、見事準優勝に飾ることができました。
これはスポーツ選手のみならず社会人や人生に教訓にもなる言葉です。
何かに挑戦して失敗したときにどうしても言い訳をしようとします。
しかし、言い訳をしたところで現状は何も変わりませんし、他者からの印象も悪くなるだけです。
やるからには逃げ道を作らず前だけを見て挑戦している人のほうがかっこいいですし応援したくなります。
言い訳をせずまっすぐ全力で前を向いて進んでいくということを教えてくれる言葉です。
その他にも人生の教訓となる言葉や教えがたくさん詰まっていますので、是非一度読んでみてくださいね。
テニスの心理学
テニスはメンタルがとても大切なスポーツです。
・究極のポジティブシンキング
・スランプの克服
・メンタルタフになる
他にも項目はたくさんありますが、試合でネガティブになりやすい方やスランプに陥っている方、うまく試合で勝ち進めない方に読んで欲しい一冊です。
このブログで紹介しているメンタルに関するこれらの記事もこの本を参考にさせていただいております。
この本で考え方が変わり私自身勝率が上がったと思っているので、あなたの勝率も上げられれば幸いです。
ダブルスに勝てる96の作法
これはダブルスのいろはが学べる一冊となっています。
一発で決められるショットを持っていないにも関わらず、200大会以上で優勝している著者の橋爪宏幸氏は頭脳プレーでこのような大記録を打ち立てました。
大会王者の著者がダブルスのノウハウを惜しむことなく公開した一冊となっていますので、実践すれば間違いなくレベルアップしていくでしょう!
内容はこちらとなります。
1章:ダブルスってなんだ?
2章:構えた瞬間から戦いは始まっている
3章:勝てる陣形の特徴を知る
4章:必殺のポーチを極める
5章:「攻めのロブ」はどう動く?
6章:相手のロブ攻撃を食い止めろ
7章:試合の主導権を握る六つの極意
8章:強いやつほど偶然に頼らない
9章:達人が伝授!必勝作戦の立て方
ダブルスは頭を使えば勝つことができますし、頭を使わなければ勝つことができません。
著者が経験し実践してきた「勝てるテニスの作法を」あなたも是非学んでみてくださいね。
テニス丸ごと1冊サービス
この本はテニスのサーブに関してバイブルと言っても良いほどわかりやすくレベルアップに欠かせない一冊となっています。
サーブで大切なことはコントロールと確率と言われています。
そのコントロールと確率を上げるために大切なことはナチュラルスピンサーブです。
直線的なフラットサーブや低い軌道でスライスサーブを打つ方がいますが、テニスはネットがある以上スピンサーブのように少し山なりの軌道で打つ必要があります。
ナチュラルスピンサーブを打つためにはどのようにボールを触ればいいのか、体の効率的な動かし方、サーブの配球とサーブに関して事細かくわかりやすく書かれています。
この本を読んで実践すれば確実にレベルアップしますので、サーブ力を向上させたい方は是非トライしてみましょう!
まとめ:本から学んでレベルアップしよう!
今回紹介した本をまとめていきますね。
- ウイニング・アグリー~読めばテニスが強くなる~
- ダブルスから始めるとテニスがみるみるうまくなる!
- 錦織圭 マイケル・チャンに学んだ勝利の思考
- テニスの心理学
- ダブルスに勝てる96の作法
- テニス丸ごと1冊サービス
これらの本は私がテニスを始めて間もない頃からコーチ時代ととても参考にしてきた書籍です。
テニスはショットの威力やコントロールはもちろん大切ですが、メンタルに関して一般プレーヤーは疎かになりがちではないかなと思います。
【ウイニング・アグリー】や【錦織圭 マイケル・チャンに学んだ勝利の思考】、【ダブルスに勝てる96の作法】でも書かれていることはメンタルをとても重要視し、頭脳を大切にしています。
ショットの強さや速さはあるに越したことはないですが、メンタルに関してもしっかりと学び実践していくことで、自分をコントロールでき試合の勝率がどんどんあがっていきます。
メンタルはオンコートでなかなか学べないので、書籍からしっかりと学びましょうね!
この記事があなたのテニスライフに少しでも役に立てれば幸いです。
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